制気口は、空調・換気を効率的に行う上で大切なものです。
様々な種類があり、場所に合わせた選定が必要ですが、今回注目するのは色の選定です。
ここでは、制気口の色の選び方からおすすめ製品まで紹介していきます。
制気口の仕組みについても簡単に解説していますので、選ぶ前の参考にしていただけますと幸いです。
制気口とは
制気口は室内の換気や空調を行うためのものです。
機械設備のほか、産業用の空調設備・ホテル・オフィスビルなど様々な場所に制気口は設置されているのです。
コンピューターの機能維持の目的にも役立ちます。
制気口には、主に以下の2つの種類があり、目的や用途によって大きさや形がたくさんあります。
吹出口
吹出口には、室内に空気を取り入れる役割があります。
温度調節や湿度調節をした空気を室内に吹き出させることで、室内の温度・湿度を快適に保つことができるのです。
選定する際は、室内や空調の条件によって最適なものを選ぶ必要があります。
もし吹出口を室内の見える場所に設置する場合は、大きさやデザインのほか色でも選定します。
吸込口
吸込口は、吹出口とは反対に室内の空気を吐き出すためのものです。
主に室内の空気を吸い込んで空調機に戻したり、屋外へ排出したりします。
通常、施工する際は吹出口とは離れた位置に設置し、室内の空気の流れが作れるような配置にします。
また、吸込口にプレフィルターを取り付ければ、空気中に舞っていたゴミやホコリなどをキャッチすることもできます。
吹出口と吸込口、用途としては異なりますが、どちらも総じて「制気口」と呼びます。
制気口の色の選び方(選定基準)
制気口の種類を選ぶ上で重要となるのが、色です。
制気口は天井や壁に設置するのが一般的であるため、室内と制気口の色がマッチしている商品を選びたいという場合がほとんどでしょう。
また、希望の色がない場合も、どうすれば良いか悩むところです。
ここでは、どのように制気口の色を選ぶのかを見ていきましょう。
選び方1.標準色を選ぶ
制気口には製品によってカラーバリエーションがない場合もありますが、アルミ製であれば大半は指定色の対応ができるようになっています。
選び方2.カラーバリエーションの中からを選ぶ
吹出口工業会の色見本もあり、その中から好みの色を選ぶことも可能です。
基本的には目立ちにくい落ち着いた色合いのものが多いです。
選び方3.オプションでカラー指定をする
樹脂製など製造の都合上調色できない場合もあるため、詳しくはメーカーに問い合わせて確認しましょう。
おすすめの制気口3選
ここからはおすすめの制気口を3つ紹介します。
おすすめの制気口1.ユニバーサルグリル VHS or HVS【空研工業株式会社】
空研工業の制気口の特徴は、豊富な種類の製品を販売しているところです。
性能は自社実験室によるデータや分析を基づいた高性能なものなので、安心で満足できる製品ばかりです。
今回おすすめする製品の一つが、ユニバーサルグリルです。
天井や壁に取り付けるシンプルなデザインのもので、場所を選ばず設置できます。フィルター付もあり、様々な場所で活躍するでしょう。
角形の吹出口になっており、可動式の流線形の羽根が設置されているのが特徴で、風向を自由に変えることができます。
ほぼ希望の色に合わせることが可能です。
こちらのVH or HVは、縦(V)と横(H)の羽根で構成されています。
開口率は82パーセントです。Sはシャッター付きであることを表します。
おすすめの制気口2.スリット形吸込口(SL型)【空研工業株式会社】
空研工業では、吸込口でも様々な型をご用意しています。
その中でもスリット形吸込口は、最も代表的な型です。
見た目はユニバーサルグリルに似ていますが、羽根が固定型になっています。
空気を吸い込むだけなので羽根を可動させる必要がないため羽根が固定されています。
こちらも様々な場所で使われており、設置する場所に合わせたデザインやタイプを選択できる縦羽根(V)・横羽根(H)・シャッター付き(S)の各タイプがあります。
開口率はユニバーサルグリルと同様の82パーセントです。
おすすめの制気口3.ユニバーサルレジスター(シャッター付) V(H)-S【協立エアテック】
拡散範囲や、到達距離の調整が自在にできる角形の吹出口です。風量調整機構がついています。
また、吹出口だけでなく吸込口としても使用でき、開口率は80パーセントです。
ほぼ希望の色に合わせることが可能です。
おすすめの制気口4.ユニバーサル型吹出口 VH (HV) 型(アルミ製)HVF【フカガワ】
縦と横いずれかの可動羽根がついており、到達距離や降下度を調整できる角形吹出口。
風量調節機能はありませんが、シャッターがない分軽量で安価です。
取り付けフレーム付きで、慣れない人でも簡単に取り付けることができます。開口率は75%です。
まとめ
制気口がどんなものなのか、ご理解頂けたでしょうか?
製品によりますが、標準色しかないもの、カラーバリエーションの中から選べるもの、カラー指定ができるものなど様々です。
標準色はどんな場所にでも合うようにシンプルなものが多いですが、指定できる製品であれば、設置場所に合わせられます。
空研工業であれば、様々な仕上げ色を選ぶことができます。
様々な制気口を選ぶ際はぜひ色の方も注目して、見てみてください。