電動ダンパーはかなり専門的な商品です。
そのため、どうやって選べば良いかわからないという人も多いでしょう。
本当にこの商品で良いのかと悩んでいる人もいるかもしれません。
今回は、そんな人たちに向けて電動ダンパーの仕組みやおすすめのメーカーなどを紹介します。
おすすめメーカーは、厳選されたいくつかの業者を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
最近は、電動ダンパーもどんどん高性能化されているので、少し前に設置した商品と比べると、かなり差が出てしまっているかもしれません。
新しい商品と交換することによって、職場の環境は劇的に変化するかもしれません。
予算を踏まえたうえで、どういった商品が最適なのかを検討してみると良いでしょう。
電動ダンパーとは
電動ダンパーは、モーターダンパーとも言われます。
名前の通りダンパーの一種であり、流路の遮断や風量を調整するものになっています。
自動制御になっており、その時々の状況に合わせて風量を自動で調整することができるのが大きなメリットです。
電動ダンパーの選び方
ここでは電動ダンパーの選び方を紹介します。
付ける場所によって必要になってくる機能も異なってきますので、選定基準を把握したうえで最適なものを選んでいきたいところです。
ただし、基本的には購入者が選ぶというわけではなく、現場を下見してもらって、業者に選んでもらうのが一般的になってくるでしょう。
ダクトの形状
商品を設置できるかどうかは、ダクトの形状によっても異なってきます。
ダクトの形状によっては、設置できないような商品もありますので、事前に確認しておく必要があるでしょう。
この部分は、業者に現場を見てもらって、どのような商品が合致しているのかを提案してもらうと良いでしょう。
電動ダンパーの形状については、大きく分けると2種類あり、丸型と角型があります。
これらは、ダクトによって使い分けることになっていますので、こういった意味でも選ぶべき商品は異なってきます。
使用条件
電動ダンパーは、それぞれの使用条件によって劣化度合いが異なってきます。
そのため、しっかりと環境に合致したものを選ぶ必要があるでしょう。
空調設備は、時に過酷な状況で使用されることもありますので、そういった状況に耐えられるだけの素材を使っている必要があります。
これは、ダクトについても同様のことが言えますので、ダクトとダンパーのどちらもその環境への耐久性を考える必要があるでしょう。
具体的には、風圧の強さも現場によって異なってきます。あまりに風圧が強い場合には、強度の低いダンパーは破損してしまう可能性があります。
また、風圧をうまく逃がすような構造をしている必要もあるでしょう。
さらに、温度も環境によって異なってきて、一般的な温度のところもあれば、氷点下になってしまうような現場もあるのです。
このように温度が違えば、最適な素材も異なってきますので、しっかりと踏まえる必要があるでしょう。
スペック
電動ダンパーは、さまざまな種類がありますので、スペックをしっかりと比較することも重要になってきます。
スペックを比較することによって、A社のものよりもB社のもののほうが環境に合うという場合もありますので、しっかりと確認しておきたいところです。
具体的には、消費電力や回転速度なども比較対象になってきます。
こういったスペックを把握して、設置箇所に最も適したスペックを確認していきましょう。
コスト
電動ダンパーを選ぶ場合には、コストも非常に重要になってきます。
いくら性能の高い商品であっても、コストに見合わなければ導入することは難しくなります。
電動ダンパーは1ヶ所だけに付ければ良いというわけではありませんので、すべての設備をカバーした場合を踏まえて、しっかりとコストを検討する必要があります。
総合的な設備を把握することは非常に重要で、そのほかの設備のレベルが低く、電動ダンパーだけが高性能であっても、まったく意味がありません。
空調の場合は、ダクトの費用なども計算していかなければなりませんので、コストを踏まえたうえで、全体的にバランスの良いものを選ぶ必要があるでしょう。
おすすめの電動ダンパーメーカー
ここではおすすめの電動ダンパーを紹介します。
最近は、かなり高性能なものが発売されていますので、コストを踏まえたうえである程度の性能も把握しておくと、より良い商品を選ぶことができるでしょう。
空研工業株式会社
空調用機器のパイオニアであり、非常にハイレベルな商品を揃えています。
また、その都度商品をアップグレードしたり、上位機種の発売もしていますので、その技術はどんどん進化しています。
電動ダンパーは、得意分野の一つになっていて、そのほかの商品と比べても、かなり高性能のものが発売されています。
また、一般的なダンパーだけではなく、船舶用のかなり特殊なダンパーなども提供しており、高い技術力を誇ります。
導入実績なども多数あるので、安心して任せることができるでしょう。
さらに、そのほかの空調用機器なども提供していますので、ダンパーだけではなく、いろいろな設備をまとめて購入したい場合などにも便利です。
株式会社ダイリツ
ダイリツは、空調の制御に関する商品を幅広く提供しているメーカーです。
電動ダンパーなどは、まさに専門分野になりますので、電動ダンパーの選定をするのならば、こちらの企業もおすすめです。
ダイリツもダンパーは得意分野としており、一般的なダンパーはもちろん、特殊な環境で機能する商品も多数提供してきました。
そのため、オフィスビルなどだけではなく、特殊な製品を製造しているような工場や発電所、トンネル工事現場など、かなり特殊な環境で利用するダンパーについても、製作を依頼することが可能です。
老舗でもありますので信頼性も高いと言えます。
大東テック株式会社
大東テックも電動ダンパーに強い企業として知られています。
大東テックの大きな特徴としては、そのほかの商品と比べると、かなりコストパフォーマンスの良い商品が多いという点です。
経営努力によって、なるべく商品価格を抑えようとしているので、安く手に入れることができます。
また、アフターサービスにも定評のある企業になっていて、電動ダンパーを導入して終わりというわけではなく、しっかりとメンテナンスや保守点検をしてくれます。
設備機器を導入する場合には、どうしても予算が合致しないということも多いので、そんなときに大東テックは役立ってくれるのではないでしょうか。
株式会社三功工業所
三功工業所もこの道のベテランで、創業からかなりの実績を持っています。
また、空調ダンパーや防災ダンパーを専門に扱っているメーカーなので、電動ダンパーについても精通しています。
これまでにもさまざまな導入事例があり、オフィスビルなどはもちろん、ホテルや研究所などにも導入事例もあります。
高層オフィスビルなどについても導入実績があり、電動ダンパーの種類も豊富なので、職場環境に最適な商品を提案してもらえるでしょう。
まとめ
電動ダンパーは、現場に合わせて選ぶ必要がありますので、まずは見積もりなどを取得するために、業者に相談してみるのが良いでしょう。
そうすれば、だいたいの値段やおすすめの商品などを紹介してもらうことができます。
相場については、現場や商品によってかなり開きがありますので、見積もりを取得してみなければ、なんともいえないことも多いです。
今回紹介したメーカーやその商品は、とてもおすすめなので、まずは設備業者に現場を下見してもらうと良いのではないでしょうか。
そうすれば、最適な商品を提案してくれるでしょう。