機械排煙設備は万が一火事が起こった場合には非常に重要な設備となります。
ただ、実際にどのような機能があるのかを知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回は排煙設備とはどのようなものかを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
機械排煙設備とは
機械排煙設備とは、火災が起きた際に煙を機械の力で強制的に外に排出する設備です。
ほかに自然排煙設備というものもありますが、こちらは煙が上に上がる特性を利用して機械の力を使わずに、自然に煙を外に出す設備となっています。
基本的に機械排煙設備は煙を感知すると自動的に開き、ダクトなどを通って屋上に排出します。
ちなみに、設置をする場合、建築基準法や消防法に則って設置をしなければいけません。
さまざまな基準があり、免除される場合などもありますので、設置をする場合にはしっかりと確認をしておきましょう。
排煙方式の種類
機械排煙をする方法は主に3種類あります。
1つ目は排煙口方式で、先ほども説明した煙を感知すると自動的に煙を外に排出する方式です。
こちらは最も採用されています。
2つ目は加圧排煙方式です。
こちらは排煙口方式と並行して、火災が発生していない部屋や場所に新鮮な空気を送り込む方式となっています。
3つ目は天井チャンバー方式です。
この方式は天井に天井チャンバーという煙を溜めておくスペースを作り、そこから煙を吸い込んで外に排出する方法となっています。
こちらは天井にある程度のスペースがないと難しいです。
導入する前に確認
機械排煙設備を導入する際に、まずは建築基準法や消防法を確認しましょう。
施設の規模によって機械排煙にするのか、どういった大きさのものを設置しなければいけないのかが変わりますので、しっかりと確認する必要があります。
また、設置をする際の場所や広さも見ておきます。
広さによってどのくらいの設備機能が必要なのかも異なるのです。
ある程度確認が完了したら各メーカーに問い合わせをしましょう。
基本的には見積もり前に現地調査を行います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
排煙設備は、建築物の規模・用途により設置が法律で義務付けられている設備です。
自然排煙が使えないところには機械排煙が必要です。
建築物の模様替えや、設備更新の時は必ず設計事務所などの専門家に相談いただくことが必要です。